能 「安宅」

土曜日 晴れ。
風強し。東京では30メートル近い風だったようだが、こちらはそれ程でもなし。庭の梅 やっと1〜2輪不景気に開花。去年と大分違うようだ。夕方から気温下がりだした。明日は 真冬の寒さに戻ると気象士は伝えている。
 午後NHK BShiで能楽鑑賞会放映。先月横浜能楽堂で録画した能「安宅」。弁慶 梅若六郎。 富樫 宝生閑。 義経 小笠原某君。(子方)強力 山本東次郎



TV画面から。



能の「安宅」は幽玄の能というよりドラマ仕立てでわかり易く面白い。それだけに役者の演技力が物をいうわけだが、その点で今日の出演者はこれ以上のものは望めないと思われる位の出来栄えだった。梅若六郎の堂々たる弁慶は、直面の風貌もあって今の能楽界では右に出る人が居ないかも知れない。やや太りすぎが気になるが。言葉のわかり易さも一流。閑さんの風格ある富樫。山本東次郎のキビキビした科白まわしと演技、それに義経を演じた子方の小笠原君には感心した。子方は発声のこともあって浮き上がってしまうのだが、彼にはそんなことはなく、立派に義経になっていた。今日は久しぶりにTVに惹きつけられてしまった。しょうがないことだが、この日の観能について希望者の募集があり応募したのだが、ハズレてしまったのだ。あらためて残念だった。