能舞台 出演

土曜日
曇り。台風の影響か 雲多く風強し。
9時半ころからかねて予定の横浜能楽堂へ。この会も、始めのころはお付き合いの義務を果たすだけで、出演順も早くしてもらい、出番が終わればサッサと引き揚げいたが 最近は多少責任感も出て稽古の成果を見せたいという意欲も出てきた。何とか懸念していた脚も不具合なく、声も稽古のように出せた。マアマアというところか。
だがお客さんはガラガラ。まだ合唱祭の方が客席が埋まっている。たしかにシロートの謡曲の会は、お客として付き合うのは大変な忍耐力がいるのだ。それだけ 人に聞かせるプロの技量は大変なものなのだ。今日の呼び物は、梅若六郎師を中心として地謡、ワキ、囃子にプロを揃え、シテの舞いだけシロウトで演じた梅若流の「能 吉野天人」は豪華なものだった。シテ、ツレ合わせて6人のシロウトは皆オバチャン、けれど装束を着け、面をかけると、花を飾った作り物もあって、舞台はそれなりの雰囲気がなっていた。だが体の運びと謡いは、やや学芸会の如し。客席は県知事の出席もあり、8分の入りだった。プロの力と六郎師の知名度の力だ。
それにしても、ここまで仕上げたエネルギーは立派なもの。とても真似は出来ません。