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土曜日 晴れ、雨、晴れ、の不安定な天気。
朝まで豪雨。風強く台風のごとし。昼前から晴れて久し振り
に太陽が出たが、湿度も気温も高く爽やかさなし。夕方再び
大雨、洪水警報が出たが、殆ど降らず、警報は空振り。
このまま梅雨入りとの話も出始めた。日焼け止め、紫外線対策
などの化粧品が売れていないそうだ。ただ明日は全国的に快晴
らしい。そのために梅雨入り宣言をしないという話だ。
ピアニストの15年程前の録画を観る。
エフゲニーキーシン、ホルチョフスキー、ニキタマガロフ、
フリードリッヒグルダ、など。
キーシンはまだ少年のような風貌だが実にうまい。音が透明で
早いパッセージも音の粒々が明瞭で曇りがない。プロコフィエフ
第6ソナタなど。ホルチョフスキーは95才で来日した時の公演、
97才のカーネギーホールでの演奏など。目も不自由で足も覚束ないが
モーツアルトのソナタなど人間業と思えぬ流麗な演奏、ミスタッチや
音の飛びはあるが、全く気にならない。
マガロフ 79才の来日公演、キーシンにくらべると、風貌も音色も
おじさんのピアノと云う感じ。
ショパンの第3ソナタが熱演で会場が湧いていた。
グルダ。ベートーベンの31番のソナタが胸を打たれる絶品だった。
繰り返し聞きたい名演だ。何しろ曲もいい。バッハの平均律を
ピアノと電子オルガンで弾き分けて聞かせたのが、珍しいだけでなく
腕の良さが印象に残った。
ホルチョフスキーとグルダはすでに故人である。
恐らくこれが最後の貴重な映像だと思う。