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木曜日 終日雨。
梅雨然とした気晴れのしない1日でした。
高齢者の負担増を柱とする医療制度「改革」法案が
衆院厚生労働委員会で強行採決された。
このところ、与党の絶対多数の強力な力で、国民の生活や、
国の将来を左右し兼ねない大事な法案が、丁寧な説明もなく、
国会末期のゴタゴタを利用して上程採決されようとしている。
教育基本法改正案。共謀罪の創設。入国外国人への指紋提供
義務づけ。在日米軍費用負担の義務づけ。国民投票法案。
行政「改革」推進法。防衛庁の省昇格。等々。
法律はネーミングにごまかされてはいけない。共謀罪は「組織的
犯罪処罰法」の中に隠れている。行政改革推進とは「官」から「民」
へという巧みなうたい文句で行政が福祉からすこしづつ手を引こうと
することに外ならない。ブブキンこと武部勤の発言と動きに要注意。
園田高弘の「音楽紀行」我慢しきれず読み出した。1957年に向こうで
29才の誕生日を迎え、やっと音楽について自分の考えを持てるようになった
と書いている。こちらの29才は何もなかった。園田がそのころドイツで
会っている日本人にはお馴染みの人多し。吉田秀和、高田三郎、属啓成、
三宅春恵、植野豊子、山根弥生子、田中路子。朝比奈隆、など。
園田がベーム指揮のベルリンフィルのブラームスを聴いて無茶苦茶だ
と酷評し 「フルトヴェングラーのブラームスは宇宙的な名演
だった」と回想しているのは、この世代特有ののロマンだろうか。