失業者 270万人の現実。

金曜日  雨。
朝からシトシト不景気な雨。明日は風雨になるらしい。外出出来ず歩いた歩数も200歩位か。


春を求めて  熱海梅林  21日


雇用問題が日を追って急激に悪くなりつつある。厚労省が、3月までの非正規社員の失職見込みが124800人と発表したそうだ。ついこの間まではこれを3万人の見込みと言っていたはずだ。落ち込みスピードが早い。それどころか、業界団体では3月末までの失業者は40万人に上るだろうと予想しているそうだ。
今日の朝日新聞によると、日本の完全失業者はすでに270万人になるという。これにはびっくりした。270万人というと京都府の人口より多いではないか。これだけの人が職を失い、その中の何%かの人が住むところも追われているのだ。仕事がなくてブラブラしているといえば牧歌的だが、そうではない。体力のある働き盛りの人が、新しい路を見出せず、将来の希望を失い、いらいらしながらこの寒空を彷徨うことになってしまったのだ。今の日本は一度落ち込むとなかなか元に戻れず、さらにズルズルとすべり落ちる「滑り台」社会になっているという人もいる。深刻な問題だ。
不安、貧困、飢え、浮浪、日本の社会から消えたかと思っていた言葉が社会の底に溜まり出しつつある。政府はこの「真実」をわかり易く発表すべきだ。この人たちの深刻な日常生活をTVは断片しか映し出さない。お笑いタレントの騒ぎと、スポーツ偏重の画面を見て、多くの人が現実を体感しにくなっている。これはメディア側に、現実に目を向けさせない作為があるとしか思えない。だから麻生の演説には現実感がないのだ。

京都府を超える「いらいら人口」がある方向に誘導されて爆発したらどうなるか、国家破綻だ。怖い。