名ホルン 千葉 薫

火曜日 晴れ 
雨が少なく空梅雨のよう。
留守中の新聞を見ていたらN響の名ホルン奏者 千葉 薫さんの訃報が出ていた。80歳。
半世紀以上も前、まだオーケストラを聴き始めのころ ホルンは吹くのがむづかしくて
プロでも音がおかしくなるよ と教えてくれた友人がいた。なるほど気をつけて聴くと音がひっくりかえってしまう人もいた。今ではそんなことはないが、その頃でもN響のホルンにはそんなことはなく、安心して聴くことが出来た。このホルン吹きが千葉 薫という名前だ と教えてくれたのも同じ友人だった。
奥さんはN響のピアニスト本荘玲子さんで、TVで面白い夫婦のウラ話をしていたのを覚えている。
N響で、本荘さんがソリストで、ベートーベンの「皇帝」を演奏する時、切れ目なく演奏される第2楽章と第3楽章のつなぎのところを、亭主と喧嘩をしているときはピアニストの本荘さんはわざとピアノのテンポを落として弾くのだそうだ。この部分はホルンが一つの音を11小節も吹き続けるので長くなると息が続かなくなる こうして亭主をいじめてやるんだ いっていた。本当かなとも思うが。

新聞は千葉さんを「N響」の顔と紹介していたが、たしかにそれだけ存在感のある人だった。ご冥福を祈るのみ。

土曜日  晴れ。  
 暑し。各所で真夏日を観測。東京では夕方にゲリラ豪雨があって道路冠水等で大変だったらしい。一昔前なら風情ある夕立だったのに!
 アメリカでは住宅金融の大手が倒産し、政府系住宅金融機関2社が経営不安から株が激しく売り込まれて1時前日比50パーセントにまで落ち込んでいるという。
サブプライムローンは、その複雑な仕組みから、どこまでその損失が広がるのか計算が出来ないということだ。日本の政治家は何のメッセージを出していない。
 6ケ国協議での日本の置き去りなど、憂鬱な話題ばかりだが、浮世逃れに「道東ぶらり旅」を続けることとする。

土曜日  晴れ。
暑し!各所で今年の最高気温を観測。東京では夕方ゲリラ豪雨があって、道路冠水、停電、住宅の浸水などあって大変だったらしい。一昔前なら風情ある「夕立」だったのに!
サブプライムローン問題というのはその複雑な仕組みから、誰もその損失の広がりを計算出来ないものらしい。「経済学」のカテゴリーを外れていて教科書がないと経済学者が云っている。(金子勝氏など。)折から今日の夕刊ではアメリカの住宅金融の大手が経営破たんをし、政府系の住宅金融機関2社が経営不安から株を激しく売り込まれて1時は前日の半値にまで落ち込んだという。金融不安がひたひたt押し寄せて来ている。
日本の政治家からは何のメッセージも出ていない。明日は日本株も大幅安となるだろう。
 浮世忘れに知床旅情の記録を続けます。