3代揃い踏み

日曜日 晴れ

 国立能楽堂の友枝会へ、能は「松虫」、「花筺」、「猩々」の3番。友枝家3代の舞でお目出でい限りだ。中でも「猩々」を舞った雄太郎君の披きは見事だった。まだ小4くらいだと思うが、可愛いだけでなく、それなりに優雅で、舞いぶりも大きくこれからが楽しみだ。お客さんを魅了した雄太郎君は今日の主役だった。

ワキは宝生朝哉。閑さんのお孫さんでワキ方も3代揃っての出演。朝哉君のトチリはご愛嬌。
なお狂言は野村 萬さんの「牛盗人」。狂言も、萬、萬蔵、虎之介3代の出演。大鼓の柿原家も、崇志、弘和、孝則の3代の舞台、今日はすべて3代の揃いぶみだった。おめでたいことだが、このように繋がってゆかないと伝統芸能の家は成り立たなくなるのだ。一面ではきびしいことと言える。当主の心労が察せられるところだ。余計なことかナ。

   なお「花筺」の地頭は粟谷能夫師でした。