月曜日  曇り。
 終日 寒し。夜は雪の予報。外出せず。
 モーツアルト「コシファントッテ」第2幕の半分までを見る。
 「フィガロの結婚」「ドンジョバンニ」と「コシファントッテ」
 は、3本ともダポンテの脚本なので、どこやら構成に似通った
 ところがある。変装して相手を騙そうとするところ とか、
 フィガロで使った曲をほかの2つでも使うとか、裏が読めてくると
 面白いものだ。3本の中では「コシ」が他愛のない喜劇で、深刻な
 ところがなく、一番楽しめる。アリアにも綺麗な曲が多い。
 まさに文句なしにモーツアルトの音楽と云える。
 もっと上演されてもいいのではないか。
 「コシ」のビデオはNHKで放映したベルリン国立歌劇場の公演。
 指揮 バレンボイム。歌手は皆、知らない人だがとても上手だ。
 演出は原色で飾られた南国風、奇抜な舞台で一寸びっくりする。
 これはこれで面白いのだが矢張り古典的な舞台を見たい。

 昨日のN響の時間、ブロムシュテットさん指揮で、ブラームス
 第1交響曲をやっていた。第2楽章の中途からみたが引きつけられた。
 曲の良さもさることながら、長身のブロムシュテットさんの
 颯爽たる指揮ぶりに見とれてしまったのだ。
 全身で曲の表情を伝えているので、体の動きで音楽が読める。
 終楽章で、中間部からだんだんテンポを早くして曲を盛り上げる
 ところなど、見事なものだ。とても79才とは思えない。学ぶべし!