ヨーロッパの指揮者とアメリカのオケ。

土曜日  晴れ。
前日吹き荒れた「春一番」が収まって快晴。気温も25℃を超え、早くも夏日。街の服装も半袖のTシャツ姿が気持良さそう。異常だ。「春」が来るのはいいのだが、やはり暦に従ってそれなりのペースとテンポで「春」になって欲しいものだ。金融問題のような「激変」は困る。ついてゆけない。

今日のヒヨドリ三態







今日のクラシック  ブルックナー 交響曲第7番ホ長調
           ウエルザー メスト指揮、 クリーブランド交響楽団

 アメリカのオーケストラがブルックナーを演奏するのは珍しいかも知れない。この7番というのは、吉田秀和のいうには、ヨーロッパではブルックナーの9曲の交響曲の中で一番人気があるのだそうだ。あまり真面目に聴いたことはなく曲の印象はないのだが、今日聴いた第1楽章に限っていえば、ブルックナー特有の重々しい所がなく、明るく軽やかな曲のようだ。金管も柔らかく綺麗に揃ってまるでウイーンフィルのような響きを聴かせていた。解説の堀内氏はバロック風の音楽と言っていたがそうかも知れない。それにオーストリア出身のメストの個性によるところも大きいのだろう。
そういえば、アムステルダムの時代が長かったハイティングに率いられたシカゴ交響楽団が今来日していて、先日、マーラーの6番の交響曲を演奏したらしい。新聞の批評によれば、シカゴもショルティー時代の豪放な音から、穏やかな透き通った響きになっていたという。ヨーロッパの伝統的なオケの指揮者が訓練すると、アメリカのオケも洗練されてアメリカ的な野生味が薄くなって行くのだろうか?