火曜日  曇り。
終日、陽が射さず寒し。しかし、暦の上では「春」、もう少しの辛抱か。

   早春の畑毛温泉 大仙家庭園から



新聞に梅原猛氏の「観阿弥と正成」なる新著の広告あり。何が書かれているのか関心をそそられるところがあるが、この人のことだからさぞ晦渋な文章で綴られているのだろう。「能芸の源流を探る」という広告文があったが、浅学なる当方のこと、「能芸」なる言葉は聞いたことはない。この点も関心をそそられるところ。80歳の半ばを越えてなお旺盛な筆力の絶えない梅原氏のエネルギーには驚嘆すべきものがある。

TVニュースは専ら郵政民営化についての首相の発言のブレを伝え、野党は退陣をせまるが、別の意味では彼の正直な気持が見えるようになったと云える。ただ、一国の宰相としてはお寒い限りだ。

昨年の日本の株価の下落率は40%を超え、アメリカ イギリスより悪い。折から日産ゴーン社長が経営の危機を訴え、国内従業員12000人の削減を発表した。日本の実態経済の悪化は昭和恐慌の時を越えているのではないか。

政治の世界は何をしているのか、国民には何のメッセージも伝わってこない。来年の今頃はどうなっているのか、語れる人はいないのか。