秋です!

木曜日  晴れのち雨。
午後から予報通り雨となる。久しぶりの雨もいいかも知れない。丁度 1週間前の16日 秋の風情を求めて箱根 仙石原にすすきを見に行ったが、オバチャンを中心とする観光客が一杯でバスも満員、こんなこと初めてです。





今日の朝日新聞に、久しぶりに吉田秀和の「音楽展望」が載った。今日は若いころ見た映画とその付随音楽の思い出。ジャンヌモローの「恋人たち」に流れるブラームス弦楽六重奏曲の第二楽章、「春の嵐」の背景に使われたベートーベンのテンペスト、映画「無伴奏シャコンヌ」で聴かれるシャコンヌの見事さ、吉田は映画といっても結局こういうものだけが印象に残っている と書いているが、よくわかる。新宿「武蔵野館」の2階の通路に中原中也と並んですわって、デイートリッヒの「嘆きの天使」を見たのを覚えているというのも吉田らしい思い出といえるだろう。この「音楽展望」は彼の健在ぶりが確認できる貴重なコラムになっている。永からんことを願うのみ。

 今日の文章の最後は、吉田訳の「秋の日」と題されたリルケの詩で結ばれていた。