マーラー第3交響曲

木曜日  晴れ。
北風強く、非常に寒い。昨日は京浜地方は雪模様だったが、当地は冷たい雨。まさに冬盛りというべきか。太陽の光に誘われ外出も考えたが北風が寒く取りやめ。終日家の中でウロウロと過ごす。
 今日のCD,マーラー交響曲第3番。アバド指揮、ウイーンフィル。女声合唱、児童合唱、アルト独唱の入った6楽章からなる大曲で、演奏に100分くらいかかる。恐らくすべての交響曲のなかで、最も演奏時間の長い曲だろうと思う。曲は8本のホルンが先ず民謡調のテーマを吹き上げて始まり、第1楽章は金管が活躍するリズミカルな行進曲、約40分、1度聴くと体の中にリズムが染み渡るような気分になる。第2楽章は情緒纏綿たるマーラーぶし。これがいい。だが第6楽章のフィナーレは緩徐楽章で30分近くかかり、第1楽章とはまるで雰囲気が違う。聴き通すのにいささか忍耐力も必要だ。それにしてもこのようなドカンとした大きな曲を聴くと「音楽」を聴いたという実感が残る。吉田秀和ではないが、マーラーには何とも云えぬ良さがあるのです。