リスク分散の罪

水曜日 晴れ。
寒い!最高気温6℃位か?冬盛りかな。
午前中、かかりつけの病院の整形外科へ。医者は状況のヒヤリングと足の運動テスト。特に治療はなく痛み止めの薬と湿布薬を出して終わり。特に治療はなし。それでも20分くらい会話があったから良しとするか。次回は1ケ月後。こういう患者は病気ではなく、いわば老化症候群なのだから処置に困るのだろう。そのせいか、あまりアドバイスもない。次回も同じことだろう。


アメリカの低所得者向けの住宅ローンの不良債権化の問題は、元来純然たるアメリカの国内問題だ。10年前なら日本では対岸の火事として大きな影響は蒙らなかったと思う。ところが金融の国際化と共に、リスクの国際的分散の技法が一挙に進んで、リスクに「対岸」という安易なことは無くなってしまった。政治力と財政力の低下から、国際的な存在感が薄くなった日本の株式市場には、日本株の「売り」が殺到し、本家のアメリカより株価の下落幅が大きくなった。だが日本の財務大臣は「サブプライムの影響を把握しきれなかった」という談話を発表したのみ。政治家は頭の中は選挙で一杯で「サブプライム」はまだ「対岸の火事」なのかも知れない。