マラソンと音楽祭

日曜日   雨。
前夜から冷たい雨降り続く。おかげで外出せず。雨中の東京マラソン、約30000人完走とは驚きだ。1位はケニアのジェンガ。2時間9分45秒。最終走者は44才と42才の夫婦で制限時間の7時間まであと10秒だった。それでも完走とはおめでたい。TV画面に写る3万人の群集の姿は迫力がある。日本ではあまり見られない光景だ。

 NHK芸術劇場でイギリスの音楽祭、プロムス2006、ラストナイトを観た。これも大変な群集だ。メインのアルバートホールだけでなく、全土4ケ所の野外ホールに集まった人はおそらく10万人を下らないのではないか。東京マラソンの比ではない。これだけの人がクラシックを同時に楽しみ、聴くだけでなく、イギリス民謡や、第二の国歌といわれるエルガーの「威風堂々」などを一緒に歌う姿は実にいい。世代をこえて一緒に歌える歌がある国は羨ましい。最後は全員が手をつないで「蛍の光」を歌っていた。きっとここに集まった人たちには固い連帯感が生まれたことだろう。日本にはこのような音楽祭がない。ムリかも知れない。

BSHiで野村萬の狂言「舟入婿」、喜多流能「隅田川」放映、2時間近い番組だったが、美しさに惹かれ観てしまった。

 雨のおかげで、TV相手で暮らした1日でした。