金曜日 うす曇。
 今日もパッとしない天気。「5月晴れ」とは、まぼろしの
 言葉になってしまったのか。
  折も折、国土交通省は、100年続いた気象測候所を2010年
  までに全廃することを発表した。公務員削減と観測の自動化
  によるものだ という。富士山の測候所、各地の開花予想をはじめ、  
  ロマンのある気象観測の最前線が、100年の歴史を閉じることに
  なる。気象衛星などのもたらすデータを読み解くのは人間の
  感性と経験であり、これを軽く扱うととどういうことになるのか、
  現にこの春の異常気象についての説明は全く聞かされていない。
  聞かされるのは、今日 明日の天気の解説だけだ。長期予報が
  外れても説明なし。天気予報の平井さんが何かに書いていた。
  「梅雨期は予報が外れ易い。気象の流れは西から東へ移る。だが、
  梅雨のころは、南から北への流れも入り込むので複雑になる。
  この時こそ予報官の経験がものをいう。」