月曜日 快晴
 風冷たく、朝など真冬のよう。日中は流石に「春」の陽気。
 だが、山は荒れ模様で遭難相次ぐ。八ヶ岳では3人亡くなった
 という。「春の嵐」の犠牲者だ。
 歌劇「薔薇の騎士」、バイエルン歌劇場の公演のビデオを観る。
 ウイーン国立歌劇場に負けず華やかな舞台だった。ゾフィー役
 は美声、美女で人気のあったルチアポップ、歌手役がアライサ
 という懐かしい顔ぶれ。ウイーンとの違いは観客の乗りだ。
 それは、ウイーンの方が圧倒的にすごい。指揮は同じクライバー
 だが、カーテンコールの熱さが違う。よく言えば、バイエルン
 の方が大人、ウイーンはスポーツ的な熱狂ぶり、という所か。
 ウイーンの熱さの方が好きだ。カルロスクライバーのカリスマ的
 な魅力には、ウイーンの「熱狂」がピタリとはまる。
 ウイーンの聴衆はすべてを心得た本当の大人なのかもしれない。