木曜日 曇り。
 昨日は1日中晴れで気温も20℃近くになり、初夏を
 思わせる空気だったが、今日は寒し。このところ
 気温、天候の変化激しく、ついてゆけない。
  終日在宅。歌劇「薔薇の騎士」、ビデオを最後まで
 観る。台本はマリア テレジアの時代のウイーンを
 想定して書かれたということだが、チューリッヒ
 歌劇場の舞台作りは、余計な装飾を皆取り除いた無機質
 な作りになっていて、今風である。カルロスクライバー
 バイエルン版とまるで違う。奇抜な衣装には首をかしげる
 ところもあったが、アンサンブルもよく、いい演奏だった。
 クライバー版をもう一度観てみよう。付録に「セビリアの
 理髪師」のリハーサル風景を映していたが、面白かった。
 指揮はネルロサンテイー。彼はリハーサルも暗譜だった。

 インターネットの書き込みに、中国に対する政府の姿勢が
 弱いとするものが、殺到しているという。中には「もう
 戦争はじめてくれ。マジで」などというのもあるという。
 恐ろしいことだ。
  世の中、英知とか、哲学的とか、道徳的とか、理性とか
 カントの説く倫理がどこかへ捨てられてしまった。
 勝ちか負けかに単純化されている。
 今の大臣に「英知」という語が似合う人はいるだろうか?
 日銀が量的緩和政策緩和の決定をした。時期尚早とする
 政府の圧力に日銀は屈しなかった。「残念だ」という竹中
 平蔵のコメントが見苦しい。