月曜日 晴れ。
 昨日のゲルギエフの印象が強く、手元のビデオテープの中から
 2004年の秋に来日して、ウイーンフィルを振ったものをみた。
 曲はラフマニノフのピアノ協奏曲の3番とチャイコフスキー
 第4交響曲、およそウイーンフィルらしからぬプログラムだ。
 2005年にムーテイーと来日して組んだプログラムは、前半が
 ロザムンデ序曲、ハフナー交響曲というウイーンフィルお得意
 の曲、後半がラヴェルとファリヤというシャレた組み合わせ
 だった。ラフマニノフチャイコフスキーというのはまさに
 ゲルギエフの主張によるものだろう。
  今日はラフマニノフのピアノ協奏曲だけを聴いた。2番の協奏曲
 が有名で、特にその第3楽章はいろいろなテーマ音楽にも使われて
 いるので、よく知られているところだ。
 3番の曲は聴いたことはないが、ピアニスト泣かせの演奏至難の曲
 ということを何かで読んだことがある。演奏時間も45分と長い。
 その意味で興味をそそられる曲だ。
 ピアニストは知らない人。若いが巨体の持ち主、ゲルギエフが連れて
 きたのだろう。曲はラフマニノフ特有の哀愁を帯びた雰囲気で
 聴く耳には難しくはないのだが、ピアノパートは大変なものだ。
 殆ど大音響で叩き放し、カデンツアも長く複雑。オーケストラが
 消されるようなところもある。長大なカデンッアのところでは
 オケの連中も唖然とした表情でピアニストの指をみていた。職人技だ。
 最後には、聴衆の拍手とブラボーが大変だったが、本人はコンサート
 マスターのキュッヘルさんと握手する時は精魂尽き果てたという表情。
 さもありなんという位だっつた。どんなに大変な曲なのか、楽譜を
 みたいものだ。                                   一方、交響曲第4番の方は出だしの金管のファンファーレが明るく
 華やかだった。ウイーンフィルの香りだ。あとは明日のお楽しみデス。