木曜日 曇り。
 朝から非常に寒い。小田原も積雪でTV画面は雪国のよう。
 秋田新幹線が雪で動けなくなり、田沢湖駅付近で
 車中に200人が閉じ込められたという。
 田沢湖駅というと何故か他人事ではない気がする。
 大雪に埋もれた津南で75才の女性の言。「こんな所に住むのも
 雪解けのあとの山菜とり、のどかな春があるから」
 いい言葉だ。春が待ち遠しい。

  「芦田均日記」第4巻読了。昭和28年7月まで。
 芦田は、この頃強烈な、反ソ反共、再軍備論者になっており、
 右翼の赤尾敏などをサポートしている。一方で吉田茂とソリが合わず
 倒閣を目論むが実行するだけの政治力がない。疑獄事件はやっと
 無罪の判決がおりたようだが、検事控訴にあって宙ブラリンのまま。
 毎日忙しく色んな人に会っているが、その目的が日記の記述からは
 読み取れない。一方で読書と著述にも忙しい思いをしているが、
 芦田は政治家になるより、外交史を専門とする学者になっていた方が、
 多くの人に名を残していたかも知れない。
 今日は「椿姫」を聴けなかった。明日の楽しみ!