水曜日 晴れ。
 今日は寒い。晴れていても冷たい。
 TVで水温1℃の南極の海で1000メートル泳いでいる人を
 放映していた。広い世界には大変な人もいるもの と半分
 呆れて見ていたが、でもそれは所詮アソビの問題。
 今日のように空気が冷たいと、
 そんな地球の果てのアソビのことではなくて、
 羽越線事故の猛烈な地吹雪の中での救助作業とか、
 雪中、30メートルの鉄塔に登っての大停電の修理とか
 否応なく寒さ、冷たさに曝されざるを得ない人達の
 現実的な過酷さを考えてしまう。
  幸い、当方はこれまで過酷と云うほどの環境を知らずに
 きた。今朝の寒さなど、まだとても過酷とはいえない。
  社会の平和と安全が崩れてくると、「過酷」な環境が
 牙を剥いてくるのだ。新しい年はどうだろうか。

    トンネルに入る前から雪がある。
      川端康成「新雪国」