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金曜日 晴れ
涼しいが「秋晴れ」と威張る程の
「爽やかさ」はなし。だが終日クーラー
は動かさず、やはり秋なのか。
平成の大合併と言われる市町村の統合が
来年の3月でほぼ終了する。
この統合によって、統合前の市町村の数
3232が1822になり、約1400の
市町村が消えてしまうことになる。
村の数は568あったものが198になる
そうだ。村長さんが370人もいなくなる
勘定だ。統合が始まったのが1999年。
7年間のこの状況を担当の麻生総務相は
大きな成果だと自画自賛している。
出来れば、統合の一覧表を手に入れて、
消えてしまった市町村の名前を知っておきたい。
地名は、地域の長い歴史と切り離せないものだが、
これを「行政の効率化」ということで、21C
になって簡単に消してしまっていいのだろうか。
また、合併によって生まれる新しい市町村の
ネーミングに歴史感覚がない。問題になって実現
出来なかった「南セントレア市」がその一例。
先月訪れた山梨県も合併が多く、南アルプス市
甲斐市、北杜市などが生まれていて、名前を聴いても
どこの区域なのか、見当がつかなかった。
内田百間は、空襲で焼け出された日の日記に
「これで東京は丸焼けになる。焼ける前の東京の
地図を持ち出せなかったのが悔やまれる」と記している。
それと同じで、合併前の日本地図は貴重品になるに違いない。