tsugumi7112005-03-03


木曜日 曇り

 西武王国 崩壊。  堤 義明 逮捕。 
 今日のニュースはこれで持ち切りである。
 会社は誰のものか という問いに対し
 株主のもの、と答えるのが商法学者の
 期待する優等生の答えだ。これでいうと、
 コクドに所有された西武鉄道は、コクドの
 オーナーであった堤義明のものということになり、
 これだけなら問題はないのだが、「西武鉄道」は
 一部上場の株式会社であるので、株式を特定株主に
 一定数以上集中させることは許されていない。
 そこで、コクドは「西武」の「有価証券報告書」に
 記載を義務づけられている「株主」の状況という欄
 に、事実と異なる記載をして一部上場を続け、一般株主
 から資金の調達をしてきたわけだ。まさに証取法違反
 である。ところで、この有価証券報告書の監査を義務付け
 られている公認会計士は、長年この虚偽記載に気がつかなかった
 のだろうか?
 まだ、会計士の責任を云々する報道はないが、気になるところである。
 新しい「会社法」が今の国会に上程されるはずだが、西武問題を
 教訓として、何か法に管理のあり方が反映されるのであろうか、
 いささか、関心のあるところである。
 
 今日は ひな祭り の日、それにしては 関東地方は今夜から大雪と
 伝えられている。 本当なら三島由紀夫じゃないが、まさに「春の雪」だ。