バーンスタイン 最後の姿 シューマン 交響曲第2番

月曜日    晴れ

 

 風強し。この春は穏やかに晴れ渡る日に巡りあえない。午後ちょっと買い物に出ただけでほぼ在宅。

 昨日のNHKクラシック音楽館はバーンスタイン作曲の交響曲第2番とショスタゴビッチの交響曲第5番の2曲、N響1月の定期だ。バーンスタインの交響曲は初めて聴くが、ピアノがだ大事なパートになっている「交響曲」というところが珍しい。馴染みのない曲のせいか、半分以上居眠りしていた。おかげで印象残らず。ショスタゴビッチの5番は、日本には好きな人が多いようでよく演奏される。出だしのタ、ター!タ、ター!タ、ター!タ、ター!と上下する旋律(ベートーベンの「運命」の形)とフィナーレの金管の咆哮のところが印象的だが、あとは全体に面白くない曲だ。ショスタゴビッチがスターリンがお気に召すように作った曲なので、内容が薄いのかも知れない。だが日本ではこれからも通俗名曲としてよく演奏されるだろう。 そういえば、佐渡裕ベルリンフィルの定期で振ったのもこの曲だった。

 あとはおまけとして、レナード バーンスタインが、亡くなる3ケ月前に、札幌国際音楽祭で、世界中のオーデイションで選ばれた若い音楽家で編成したオケを振った記録、(1990年 6月の再放映)これはよかった。曲はシューマンの交響曲第2番から 第3楽章のスケルツオー。病気でやつれ果てたバーンスタインが全身で振る姿は感動的、オケも物凄くうまい。透明感のある音がいい。N響以上だ。平凡な演奏では面白くも何ともないシューマンが、活き活きとして別の曲のようだった。

   独断と偏見 指揮の姿がいい人   

    レナードバーンスタイン

    カルロスクライバー

    ヘルベルトブロムシュテット

    小澤征爾

    ズビンメータ

この「NHK音楽館」は2時間番組なので、おかげでN響の定期がそっくり聴けるようになった。来週は尾高忠明の振るシェーンベルグの「グレの歌」を放映するそうだ。これは聞き逃せない。有り難いことだ。