爆弾低気圧

水曜日   晴れ

 風強く冷たし。
台風一過というべきか、今日は朝から快晴。昨日の強烈な風雨(爆弾低気圧というようだが)は北上して更に発達し、北日本、北海道を荒らしまわっている。被害はこちらより大きいようだ。東北の仮設住宅の屋根が剥がれた様子もTVが報道していたが、早く天候が回復し、春爛漫となることを祈るのみ。

 街のガラクタやでみつけた「森繁自伝」を読んだ。発行は中央公論社だから素性は正しいものだ。出版は50年前。¥105円也。




全体は、満州引揚げの苦労を経て、戦後タレントの花形になるまでの成功物語を森繁流に語ったものだが、中に,昭和21年12月に、闇の魚の商売に誘われ、はるばる徳島の宿に泊まった最初の日にあの南海大地震に遭い、折角ありついた一攫千金の金儲け話がパーになった体験が描かれている。その地震と津波の様子が生々しく語られているが、その有様は65年後に起きた東日本大震災と全く同じ。「森繁自伝」のこの部分は、貴重な証言として読む価値がある。村で避難した神社の境内に安政元年(1854年)に起きた所謂安政の紀州大地震の碑があり、その碑の裏に90年後にまた紀州に地震がくる と予言してあったのにびっくりしたと書いている。地震予知の先がけだ。この神社の碑は今も残っているのだろうか?現地を調べたいものだ。

おまけ