行方不明?”知的生産の技術”

tsugumi7112010-07-10

土曜日 晴れ
湿気なく、風もあって爽やかなり。昨日までの不快なムシ暑さがウソのよう。だがまだ梅雨の半ば、明日からまた暑くなりそう。あと2ケ月我慢か?

そこで、暑さ除け?の1枚。 
 夜明けの湖  ルツェルン附近です。6月27日撮影。

 


  
梅棹忠夫氏 死去。90才。この人を、朝日新聞は「民族学者」と総括していたが、簡単に一つの器には入りきれないスケールの大きな学才の持ち主だった。登山家であり、探検家であり、文明論者であり、そして歴史家でもあった。1969年7月に、岩波新書に書き下ろした「知的生産の技術」は学習の方法論として一世を風靡し、この書で紹介された「京大型カード」はビジネスの世界でも大流行となり、自分も含め仲間の何人かがカードと、整理ケースを買い込み、先端を歩んでいるような気分に浸っていた。もう40年も前の話。あの頃は「知的生産」という雰囲気に何やら「憧れ」があったのだろう。今、机辺には一枚の残片も残っていない。「知的」は「痴的」に変じてしまったのだ。
その証拠に、長いこと目につくところに並べてあったこの岩波新書が見当たらない。自分には「梅棹」といえば先ずこの「知的生産の技術」なのだが、行方不明とは気がかりで落ち着かない。やむなく、梅棹さんの、有名な「文明の生態史観」を取り出して読み始めた。(
1974年刊、中公文庫版)およそ40年ぶりだ。面白い。止められない。困った!インド、パキスタン、アフガニスタン タイ、ネパールなどアジアの旅行記なのだが、これらの国々を歩いた実感から日本の姿をあぶりだすのが主題になっているが、今日はまだ70ページしか読んでいない。まだ四分の一だ。全部読んだ上でもう一度書くことになるだろう。梅雨の楽しみが出来た。多少 知的になるか?

ほぼ、1ヶ月ぶりのブログ更新で調子がでない。「暑さ」のせい とは逃げ口上。ぼちぼち取り戻すか?