河上肇の「自叙伝」再読

日曜日  晴れ。
久しぶりの快晴、気温も穏やかでまさに春来るだ。だが今年は春を楽しめない人が多い筈であまり浮かれることは出来ない。

河上肇の著作「貧乏物語」が出されたのは大正6年で当時のベストセラーだった。誰かが今ほもう「格差の時代」をこえて「貧乏物語」の時代になったと発言していたが、その意味で河上の「貧乏物語」を読んでみたいが残念ながら所持していない。岩波文庫も絶版。


 河上肇にはそのほかに、夥しい専門書の著作があるが、著者の意思ですぐに絶版にしたものが多く、目にすることが出来ない。ただ「自叙伝」だけは岩波文庫の5冊本があり、これは誰でも読むことが出来る。昔読んだこの「自叙伝」を「貧乏物語」の関わりで今読み返している。4冊目に入ったところだが、流れるような文章でとても読みやすい。経済学者の硬さは全くなし。完讀したところでコメントをしておきたい。

 

京都 法然院で、07,2月。