定額給付金

金曜日  雨。
昨日は快晴だったが長続きせず、今日は朝から雨。明日は晴れるようだが、あとどうなるか、これでは花の春なのに、行動計画が立てられない。政治の世界がゴタゴタ続きだから、せめて天候だけは安定した「晴れ」になってほしいものだ。

 もう何年も前のことになるが、日本には「貧困」とか「窮乏」とか言う言葉はなくなったのではないか と感じられた頃があった。それは豊かになったということではなくて、働けば未来は明るくなるという希望が持てた頃でもあった。一億総中流と云われた時だ。それが、今はどうか。書店の店頭には「貧乏、貧困」というタイトルをつけた出版物がいくつも目につくようになった。「貧困」がメディアとジャーナリズムの格好の話題になってしまったのだ。河上肇の「貧乏物語」も再刊されるかも知れない。何百万人という「働き盛り」の集団が家も職も失って流浪しているが、実態はメディアが伝えない。1年前には想像もしなかったことだ。
 折から議論の多い「定額給付金」の「給付」が始まり、TVは受け取った人の「喜び」の(*^_^*)を繰り返し伝え、「善政」を印象づけようとしているかのようだ。貧困の集団が更に1年後にどうなるのか、そしてどうしようとするのか、政治家は筋道をたてて説明する責任がある。それがないと「定額支給金」の「給付」は一時の泡に終わってしまうだろう。