今年の3冊 そして ドボルザーク V協

日曜日 晴れ。
予報では午後から雨とのことだったが終日好天、気温も高く暖房いらず。今年もあと10日を残すのみ。ツレアイが手早く年賀状を印刷してくれた。あとは宛名を書いて一口コメントをいれるだけ、助かる。
殊勝に窓磨きを半分ほど。高い所の仕事がし辛くなった。年の功です。

朝日新聞の書評欄は恒例の「今年私の薦める本 3冊」の紹介。書評欄担当の21人が3冊づつ、計63点の本が紹介されている。重複は一点もなし。評者の関心の広がりか、個性の多様性か?

一昔前までは、書評欄に紹介される前に読んでいた本もいくつかあったのだが、今は一年分並べられても63点のうち書店で手に取ったのは一点のみ。トクヴィル「アメリカのデモクラシー」。買って読んだわけだはないので、本の現物を知っているというだけ、あとの62点は著者も書名も全く知らず、
勿論、見たこともない。自分が時代遅れになったことをあらためて知らされたようなもの。だが自覚症状はなし。
もう一つ、評者21人のうち名前を知っているのは5人だけ、あとは縁なし。知っている人は天国にお住まいの人が多くなった。これも年の功か。

63点の中で岩波新書は2点、岩波文庫は1点挙げられたに過ぎない。この1点が「アメリカのデモクラシー」です。日本の教養とか文化は、たしかに変容しつつあると言えるのだろう。


今日のN響の時間、チェコの指揮者 コウトの棒でドボルザークのバイオリン協奏曲 イ短調。これはバイオリン協奏曲の名曲だと思うが、ドボルザークは日本ではチェロ協奏曲だけもてはやされてあまり聴く機会がない。今日のソリストはやはりチェコの女流バイオリニスト ヴェロニカ エーベルという20歳の上品で細身の美人。初めて聞く人だが、なかなか堂々たる演奏を聴かせた。この曲はLPで聴いて印象に残っていたが、映像で観ると奥深さが味わえて、録画を撮らなかったのが悔やまれる演奏だった。