後期高齢者医療制度は憲法違反?

金曜日  快晴。
朝から梅雨明けを思わせるような青空!爽やかな「五月晴れ」だ。

朝日新聞の朝刊に、脳梗塞の後遺症に苦しんでいる多田富男さんが、自分が向き合った後期高齢者制度などの「仕打ち」の実感を綴っている。5日間くらい連載されるらしい。
今日は「この国は市場原理主義の病に冒されたように思えます。病が一挙に悪化したのは小泉、安倍政権の時代。競争原理、自己責任、経済優先で、美しく優しかった日本は、急に冷たい、ぎすぎすした国になってしまったように思います。その病状のひとつが、強引な医療費の削減に表れたのです。(後略)とはっきり語っている。1読に値する心の叫びである。

長年かかって築き上げた、すべての世代が援けあう日本の国民皆保険制度は、世界に誇るべき、そして世界の羨む制度だったといわれている。特に健康保険制度のないアメリカの人達には羨望の的だったという。ところが小泉改革でアッという間に「後期高齢者医療制度」をつくり、75歳を越える高齢者と、65歳以上の障害者を保険制度から外してしまった。自己責任ということだ。国から見捨てられたに等しいではないか。この制度は、国民の生存権をうたった憲法25条に違反しているのではないか、という人もいる位だ。自分もそう思う。