日曜日 雨。
大型連休も今日で終わり。昨日の子供の日は遊園地のジェットコースターの事故で死者が出て、この種の遊具の管理の杜撰さが浮き彫りにされた。犠牲者には申し訳ないが、
総点検のいいきっかけとなった。今の日本は、犠牲者が出ないと動き出さないという風潮になってしまった。見てくれはいいが,信頼性が今ひとつという物品やシステムが多くなった。つい最近まで、日本では色々な分野で品質の良さが誇りだった筈だ。TQCという言葉は消えてしまったのだろうか?

 NHKのTVで、ベートーベンのソナタ16番第1楽章をテキストにしたバレンボイムのレクチャーを見た。教えを受けるピアニストの演奏をみる時の目つきの鋭さ、演奏について指摘する時の楽譜の読みの深さ、弾いて見せる音と流れの美しさ、自分はピアノは弾けないが、音楽を学ぶ厳しさが窺えて勉強になった。バレンボイムの演奏は何度も聴いているが、演奏までに、これだけの楽譜の「読み」と曲に対する「考察」があること知ることが出来た。おかげで、これからバレンボイムの演奏を聴く姿勢が自然に変わってくるのではないかと思う。