土曜日  晴れ。
25℃ 夏日となる。所用で昼前から横浜へ、快晴の休日で人出多し。暑い!所用とは所属している能楽関係団体の年度総会なのだが、各団体とも高齢者の集まりとなり、前向きの運営が難しくなってきている。能楽は鑑賞する人は増えているようだが、少しでも自分でやって見ようとする人はなかなか出てこない。将来展望が出来ないことは深刻な問題だ。


 岩波書店が10年に1回、「岩波文庫 私の3冊」という著名人への興味深いアンケートを行い、雑誌「図書」の別冊として発表している。87年、97年、07年、と今年で3回目。回答は250人くらいから寄せられているが、あの人がこんな本を!という意外性やら、人気の集まる傾向、などがうかがえて面白い。今年最も人気の集まったのは「新版きけ わだつみのこえ」だった。2位以下は、2位「吾輩は猫である」同「忘れられた日本人」4位「種の起源」5位「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」ほか3点。
因みに97年のトップは「いきの構造」87年は「銀の匙」だった。前回 前々回の方が
落ち着いた書目だ。この87年、97年の「図書」は資料として保管してある筈だが今は行方不明、この3回分を全部並べて比較すると色々なことが読み取れると思うが残念だ。
是非やって見たいものだ。探し出すことが先決!

参考のために
 池辺晋一郎の3冊 コーラン、デーミヤン、日暮硯。
 斉藤とも子の3冊 日本の下層社会、原爆の子、若きウェルテルの悩み。
 児玉 清の3冊  野菊の墓マリー・アントワネット、月と六ペンス。

 恥ずかしながら私の3冊  文明論之概略、ベルツの日記、夜明け前。