水曜日  晴れのち曇り。
 暖かし。今年のNHK音楽祭の最後のプログラム、アーノンクール指揮のコンチェントス ムジク ウイーンとシェーンベルグ合唱団の演奏したモーツアルト「レクイエム」と「ヴェスペレ K321」の録画を観た。この秋の音楽会はアーノンクールが人気を独り占めにしたようだ。このコーラスはうまい!音程は正確、声は明るく、流れもいい。2曲ともアーノンクールの得意とするもので宗教的な深い味わいがのある演奏だった。とくに「ヴェスペレ」は楽章の間にグレゴリアンチャントを挟むという珍しい形式、これはNHKホールでは雰囲気にあわない。やはりカテドラルでの演奏だろう。せめて東京文化会館の方がTV画面がよかったと思う。同じメンバーで2〜3日あとにサントリーホールで「メサイア」を演奏しており、これが素晴らしかったらしい。アーノンクールへの拍手が止まず、オケも合唱団も居なくなった舞台に何度も引っ張り出されたという。
NHKは録画をしているだろうか。是非聴きたいものだ。