国のネーミングに要注意!
日曜日 雨。
2006年度の「骨太の方針」が決まったという。
「骨太の方針」とは2001年から経済財政諮問会議で
決められる「経済財政運営の基本方針」のことをいう。
毎年6月に諮問会議で定められるが、何故これを「骨太
の方針」というのか全くわからない。「経済財政の
基本方針」とした方が実態がわかり易い。
郵政民営化も、社会保障制度の「改革」も、公務員削減も
みな「骨太の方針」で決まったのだ。これが何故「骨太」
なのかわからない。われわれの生活に直結することがみな
この「骨太」で決められている。何か関心を逸らされている
ような気がする。
「骨太の方針」は日本語としてもおかしい。毎年
骨太が出てくるのも変だ。もう一つ、04年の「骨太の
方針」で定められた「三位一体の改革」、これも実態を
わかりにくくしている。国の財政難から、地方で出来る
ことは地方で、という責任移譲のことなのだ。
財政困難な自治体の住民はこれから大変だ。課税権の一部
が自治体に移されるというから、どこに住むかで生活の
格差が生まれる。安っぽいネーミングで実態から国民の目を
逸らそうとしているとしか思えない。