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月曜日 雨
朝から正月にふさわしくない冷たい雨。それでも
この地区は1ケ月ぶりの雨でカラカラ空気も少し
シットリしてきた感じがする。だが冷たく寒い。
朝、何の気もなくNHKのTVをみたら、珍しく
大植英次の振る大阪フィルの「ボレロ」と「ローマの松」
を放映、客席は若い人が多く、夏の青少年コンサート
らしい。熱演型の大植の棒をみていたら、演奏中の画面の
一角に会場の客にインタヴューの場面を出したのには驚いた。
全く非常識きわまる番組構成だ。インタビューなど演奏会
終了後にするのが当たり前で、演奏を声で中断することなど
音楽番組には許されることではない。正月早々こまったものだ。
午後から息子一家来宅。夜まで大騒ぎ。ひっそりした老人
部落の中で、家中の明かりを点けて賑やかなのは我が家のみ。
正月らしくていいことだ。おかげで、今日も飲みすぎ。
今年のザルツブルグ音楽祭の「椿姫」、来客の騒ぎでビデオとり
出来ず、残念!最後にヴィオレッタがグローリア!と言って
息絶える最後の場面だけみた。舞台には全く大道具なく簡素な
つくり。これも演出だろう。祝祭劇場の席は満員、観客は皆
ドレアップしている雰囲気だ。オケはウイーンフィル。
思えば、この公演の1ケ月前にはザルツブルグにいたのだ。
音楽祭の空気を吸っていないのは淋しい話である。