土曜日  晴れ。
 「晴れ」なれど、北風やや強く寒し。ホットカーペット
 を出す。どうも暖冬の予告は外れそうだ。

 朝日新聞連載のコラム「柴田宵曲のいた時代」、10回目
 の今日で終る。宵曲は明治30年に生まれ、昭和41年に
 69才で没した俳人である。「氏は人物清虚、権勢に近づく
 ことをせず、博交を求めず、人に知られることも求めず、
 一隠者としての一生を終えた」と、岩波文庫の解説に
 ある。コラムはこの宵曲の作品と、人となりを川本三郎
 が要領よく紹介したもの。今のように人間関係がギスギス
 している時に、このような落ち着いた静かな人物と作品を
 見直すのは、価値のあることだ。良いコラムでした。               
 宵曲の作品「評伝 正岡子規」を読んでみよう。この作品は
 川本氏の文章には触れられていなかった。