tsugumi7112005-01-30








日曜日 晴れ

  2日分の新聞をみる。
 かって 田中角栄は、総理、総裁になるまでに必要な経歴として、4ツの
 職を挙げていたそうだ。自民党三役のうち、幹事長を含む二ツ、
 内閣では、蔵相、外相、通産相のうち二ツというのがそれである。
  1972年の田中内閣には、中曽根、福田、大平、三木、が閣僚として
 顔を揃え、いずれもあとで総理となったが、4人とも角栄条件をみたして いたという。ところが、今の小泉はこの条件を一つも満たしていないし、
 閣僚にも総理コースを歩んでいるのは一人もいないという。
 小泉流の思いつき人事の害で、政治の弱体化の源の一つという日曜論説
 は、なるほどと思わせるものあり。掲載された、閣僚の写真も今より
 重みがある。

 「ジーグフリード」一幕だけVTRを観る。舞台は二人だけで、科白が
 長く、大変なものだ。ワグナー歌手はスペシャリストというのがよくわか る。メトロポリタンのオケは、音が明るくとても良い。

 夜、NHKで園田高弘追悼として、「皇帝」第三楽章を放映、亡くなる
 3ケ月まえの映像、オケは九州交響楽団、豪快な力強いピアノだったが
 やや乱暴で、ミスタッチもみられたが、戦後日本のクラシック界をリード
 した一人が比較的若く消えたのは、残念である。

 NHKは寄せ集めでない、きちんとした追悼番組を作って欲しい。