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日曜日 晴れ
2日分の新聞をみる。
かって 田中角栄は、総理、総裁になるまでに必要な経歴として、4ツの
職を挙げていたそうだ。自民党三役のうち、幹事長を含む二ツ、
内閣では、蔵相、外相、通産相のうち二ツというのがそれである。
1972年の田中内閣には、中曽根、福田、大平、三木、が閣僚として
顔を揃え、いずれもあとで総理となったが、4人とも角栄条件をみたして いたという。ところが、今の小泉はこの条件を一つも満たしていないし、
閣僚にも総理コースを歩んでいるのは一人もいないという。
小泉流の思いつき人事の害で、政治の弱体化の源の一つという日曜論説
は、なるほどと思わせるものあり。掲載された、閣僚の写真も今より
重みがある。
「ジーグフリード」一幕だけVTRを観る。舞台は二人だけで、科白が
長く、大変なものだ。ワグナー歌手はスペシャリストというのがよくわか る。メトロポリタンのオケは、音が明るくとても良い。
夜、NHKで園田高弘追悼として、「皇帝」第三楽章を放映、亡くなる
3ケ月まえの映像、オケは九州交響楽団、豪快な力強いピアノだったが
やや乱暴で、ミスタッチもみられたが、戦後日本のクラシック界をリード
した一人が比較的若く消えたのは、残念である。
NHKは寄せ集めでない、きちんとした追悼番組を作って欲しい。