岡本綺堂日記

月曜日  朝方まで雨、あと晴れ。

慌しく3ケ日が過ぎて、社会は今日が仕事初め。さあ これからどうなるか、株は上がったようだが、経済に底力がないから12000円に届くのは大変だろう。
当方は年の功で成り行き任せ。自らの健康維持を願うのが精一杯です。

 岡本綺堂日記をやっと読み終えた。大正12年の震災後から、昭和元年の大晦日までの約3年間、1日も欠かさず毎日書き続けた日記である。天候、気温、何時に起きて何時に寝たかを克明に記録し、あとはその日その日の自分の行動を飾りなく、素直に記録しているだけ。だから読みやすい。社会的な発言、批判、喜怒哀楽の記述は全くないが、読み続けると、岡本綺堂の誠実な人柄、その頃の社会生活、人間関係の支え、時代の雰囲気などがジワジワと伝わってくる。これも筆の力だろう。次は続巻を読み出すが、これは昭和元年から昭和3年の大晦日まで、3年間の日記である。岡本綺堂の日記は全部出版すると4冊分くらいの量になるそうだが、出版は正続2冊でやめて、あとは日記の原本を早稲田の演劇博物館に保存してあるということだ。

 この日記には書いておきたいことがいろいろあるが、それは続巻を読み終えてからのこと。1ケ月後かな?