ホルスト「惑星」を聴く

月曜日  晴れ

 今 午前8時です。今日も猛暑日の予報だが、今のところ朝の風が部屋にはいり、気持ちがいい。テーブルの上にある朝日新聞の記事の半分は甲子園関連。あとは昨日の桜島大噴火、JR函館線の豪雨土砂崩れによる「不通」情報、など。

 

昨日のN響の時間、珍しくホルスト「惑星」の全曲演奏を放映した。指揮 下野竜也

 有名な曲だが全曲演奏は滅多に聴かれない。長いし、使用する楽器も多く、最終楽章「冥王星」のバックステージに女声合唱もはいるという構成で、リハーサルも大変なのだろう。(第九のほうが長い。だが長いという印象は残らない。)

 大編成のオーケストラで、生で聴いたら迫力充分だと思われる。だが音楽としては、やたら長いという印象が残り、味わいとか、深みの残る音楽ではない。演奏する楽員は重労働だろうという感じはした。ご苦労さんという音楽でした。全曲聴かせてくれたN響のウデはたいしたものだ。富田勲のシンセサイダーの「惑星」がどんな音なのか聴いてみたくなった。そのような興味をそそる音楽だ。

 何十年も昔、イギリスからマルコムサージェントが来日して日比谷でベートーベンの第七交響曲を演奏するのを聴きにいったが、その時三原山に墜落したJAL木星号を

悼むということで、この「惑星」の中から「木星」を演奏した。今は全7曲の中ではこの「木星」が一番有名だが、当時はホルストなど全く知らず、音楽もチンプンカンプン。何しろ第七も初めてだったのだから。木星号が三原山に墜落したのは1952年4月、60年以上前だ。自分もクラシックの音源はラジオの第2放送だけで貧しい時代だった。

 つまらないことを思い出した。