ベートーベンの第2交響曲

 月曜日

 

 

 晴れ  午前中は雲も多く冷たかったが、昼過ぎから気温も少し上がってきた。やはり春が近寄りつつある気配だ。庭の梅もやっと開花。メジロがやってくるだろうか?

 

 ベートーベンの交響曲第2番 ニ長調というのはなぜか殆ど演奏されない。人気のある第3番 変ホ長調「英雄」とは対照的にコンサートでもあまりとりあげられないのだ。自分が初めてこの曲を聴いたのはまだ学生時代、友人が自宅の蓄音機でメンゲルベルグの振ったアムステルダムコンセルトヘボウのSP盤を聴かせてくれた時だ。まだ音楽をよく知らなかった頃だが、第2楽章の美しさにびっくりした。再生の音は悪かった筈だが、その旋律は直ぐ頭に叩き込まれ、忘れることはなかった。口ずさめる旋律がある曲は名曲です とは池辺晋一郎の言だが、まさに第2交響曲は、全体に幸福感にあふれた明るい名曲だと断言出来る。マーラーにはこのような良さがない。神奈川フィルの常任指揮者 金聖響が、この曲のスコアは、持っていると眺めているだけで一生楽しめるから、こんな安い買い物はありません、と言っていたが、まさにその通りだ。所持しているスコアは「音楽の友社」1958年発行、55年前 まだ独身でした。定価90円。

 

 

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    第1楽章  出だし        このスコアはドーバー