台風来たらず、秋?来たる。

木曜日  曇り

台風6号が当地に近づく見込みというのでやや身構えていたが その気配なし。ただ 風が強いのは台風の置き土産かも知れない。一昨日の予報では当地の雨量も400ミリになるということだったが、全くの空振り!
 台風の置き土産でよかったのは涼しくなったこと、湿気もなくこれで、風が穏やかならまるで秋の気配だ。熱帯夜よ さらば というのは甘い願いか。

 今日のLPは ベートーベン 弦楽四重奏曲 第11番 作品127、変ホ長調、いよいよ後期の弦楽四重奏曲の始まりだ。
ベートーベンは45歳の頃には全く聴覚を失っていたという。
山田風太郎は,ベートーベンの晩年の作品はそのためか 同時代の人には殆んど理解不能だったし、現代のわれわれにも戸惑いを覚えさせるものがある といっている。(人間臨終絵巻 下巻) だが、この作品は難しいところは何もない。始まりは荘重な弦に響きがあってちょっと身構えるが、あとは美しく軽やかな旋律が紡ぎだされる。漫然と聴いていても心が休まる音楽だ。黙って聴けばきっと何かが残るような作品、それがこの作品127の四重奏曲です。

明日は13番 作品131を聴くつもり。