新年おめでとうございます

土曜日 快晴。

 2011年になりました。めでたさは中くらいです。この年になって?回目かの新年をまた迎えることが出来ただけで、めでたいとしなければなるまい。荒れ模様の予報も、当地では雲一つない快晴。寝坊して初日の出は見られず。
 息子が何を思ったのか 1942年のフルトベングラー、ベルリンフィルのライブ録音の第九のCDを持ってきた。少し聴いたが、音質はひどいが、戦時中の演奏でありながら流石にベルリンフィル
情熱のこもった演奏で聴き応え充分、ベルリンは翌43年にイギリス空軍の大空襲で全滅した。その思いで聴くと音質の悪さもそれなりの価値があるようなCDだ。
 夜は恒例のウイーンフィルのニューイヤーコンサート、指揮は
小澤の後任で音楽監督になったウエルザーメスト、日本には何度も来ているのでお馴染みの顔だが、スマートで若々しいスタイルは新しいウイーンフィルを象徴でこれからが楽しみなところだ。
 曲の中では今年がリストの生誕200年ということで、彼のメフィストワルツを入れたところが新しい試みか。だが、自分には残念だがリストの曲はどこがいいのかよくわからない。
 このコンサートも半世紀以上続けらているが、全くマンネリ的な衰えなし。いつも新鮮で聴くものを飽きさせない。ウイーンフィルの腕の良さと、毎年指揮者を変える企画の良さ、それに楽友協会ホールの品のいいきらびやかさが変えがたい魅力となって
世界の人を惹きつけるのだろう。文化の質が違うのだ。NHKは紅白と大河ドラマを売り物にしているが、文化性、国際性なし。恥ずべし!