メトロポリタン オペラ

土曜日 雨
 寒し、悪天候をついて夕方から合唱団の練習へ、天候も関係なく出席者多し。特に男声の出がいいのにはいつも驚かされる。不思議な合唱団だ。

今週は毎日寝不足で昼間はボヤッとしている。なにしろ毎晩5日連続でメトロポリタンオペラの中継が午前2時過ぎまであり、みんな見てしまったのだ。昨夜というか今朝はロッシーニの「シンデレラ」。5演目のうち3演目がドニゼッテイー、ベルリーニ、ロッシーニというベルカントオペラでこれが連続して観られたのはTVならではのことだろう。

 珍奇だったのは3日目のプッチーニ蝶々夫人」扮装は、舞台が長崎なので当然日本をイメージして作られたのだろうが、中国みたいなところや、トルコと見まがうところもあり、おかげで歌唱や演技は立派なのだが、観ているほうは雰囲気が気になって集中できなかった。日本人のアドバイザーは使わないのだろうか?終幕の途中で切り上げて寝てしまった。

メトの歌手は聴いた限りでは歌と演技が本当にうまい。オペラ歌手はここまで出来るのか 再認識させられた。

よかったのは、幕間にステージを終えで舞台裏に下がってきた歌手に、現役パリパリの同業のオペラ歌手がインタビューをしていたこと。質問事項をキチンとカードにしてあって、要領よく出演者の演目への考え方、演技、歌唱の大事なポイント、本人の経歴、これからの舞台予定、などを、わかりやすく、上手に訊き出していた。 「シンデレラ」の時の質問者は何とあのトーマスハンプソン、インタビューのギャラも大変だろう。質問が同業の専門家でないと出来ないような生々しいもので、特にプロンプターにまでインタビューをしていたのは、普段知ることの出来ぬ世界のことなので興味深く観ることが出来た。日本もこの手法は参考にしたらいい。評論家や先生ごインタビューをすると自分の所見を語ることが多く、面白くない。

おかげで疲れた1週間だったが、放映を途中で切ったのは、違和感のある「蝶々夫人」だけ。まあ、いい番組だった。だが、もっと早い時間にやってほしいものだ。