幣原喜重郎

木曜日  快晴
 梅雨明けと共に快晴続きだが日本政治はまだ土砂降り。最近TVで見る政治家どもの顔は国、国民のことはそっちのけで、選挙と自分の生き残りのことだけに走り回っている。もう彼らには国家、国民のことを考えるだけの力は無くなってしまったのだ。これでは、「政治家」とは言えない。政治家はもっと痩せたソクラテスであるべきだ。太ったブタが多すぎる。

戦後 昭和20年10月に東久邇宮内閣のあとをうけて幣原内閣が誕生した。首相の幣原喜重郎は時に73歳、新憲法の草案つくりに苦労した人だが、第9条を作ったのはこの人だといわれている。非公式にマッカーサーを訪れ、もう戦争はしない、武力行使もしない これを宣言として憲法に入れたいと言ってマッカーサーを感激させた という。だからあの9条はアメリカの押し付けではなく、幣原の哲学だったのだ。今、戦争と戦後の空気を知らぬ閣僚が先人の足跡を踏みにじり、海外での武器の使用を平気で言い出している。

思えば、幣原はソクラテスだったのだ。