自然災害の多発

水曜日 曇り。
 涼し。今日の外出は上着着用で丁度いい位。当初の長期予報では今頃は梅雨も明けて酷暑到来の筈だったが、涼しい日が続くとこれからやってくる本番の夏が怖い。
新潟柏崎の地震はどうやら3年前の中越地震より揺れが大きかったようだ。トータルの被害も中越地震より大きいかもしれない。
 ところで3年前の04年は天変地異の年だった。7月の福井、新潟、福島の大水害、10月の中越大地震、この世の終わりを思わせたのは年の暮れに起きたスマトラ沖大地震と大津波。このため05年のウイーンフィルのニューイヤーコンサートでは、最後を飾る聴衆の手拍子の入る名物のラデツキー行進曲の演奏を自粛した。これは前例のないことだった。
 国土交通省が年度別の自然災害情報というのを出しているが、これを見ると災害報告の件数が04年度分から急増しているのがわかる。報告の件数は、01年 7件、02年2件、 03年5件、04年 21件、05年 14件、06年 12件、となっている。06年には長野県岡谷の土石流による水害、北海道左呂間の竜巻、そして今年能登半島地震台風4号による沖縄、鹿児島の水害、そして中越沖地震
 昔、世界の災害に関する報告を読んだが、それには自然災害は国力がまだ低い発展途上の国に発生の頻度が高く、また災害の被害も大きくなる傾向がある と、データを添えて説明してあったのを覚えている。そうすると今の日本の災害の発生状況はまさに発展途上国のレベルではないか。少なくとも日本では毎年起こる災害が教訓として生かされていない。地球の温暖化だけに原因を求めると有効な対策が出てこないと思うがどうだろうか?復旧が第1の課題だが、加えて国民の生活と生命を守るための中期の対策と明示することが政府の役割であろう。これがないと、首相が即日ヘリで現地に飛んでも、選挙を意識したパフォーマンスと言われるだけだ。