南ドイツ、アルプスの麓、ガルミッシュ パルテンキルヘンはドイツの最高峰ツークシュピッツェへ登る登山電車の起点で観光客も多いが、あのR,シュトラウスがこの街を愛して40年も住んでいたことでも良く知られている。

ツークシュ ピッチェ山頂、 06年10月

 

 ガルミッシュ パルテンキルヘンからの登山電車 06年10月

 


 今日は久しぶりにこのシュトラウスがこの街で作ったアルプス交響曲を聴いた。
アンドレブレビン指揮、フィラデルフィア交響楽団という組み合わせ。1963年の録音だから40年以上も前のものだ。「交響曲」と名づけられているが、全体は山の色々な情景、たとえば、森、小川のほとり、氷河、頂上、下山など22の場面を全く切れ目なく描いた50分ほどの描写的な交響詩だ。切れ目がないから、今流れているのがどの場面なのかということはが楽譜を見ていないとわからない。また、なんでこの部分が氷河なのかとか、下山なのかとか、そんなことは詮索できない。この曲はR,シュトラウスが愛したアルプスの町、ガルミッシュ パルテンキルヘンにゆっくり滞在して山を眺めながら聴くべき音楽なのかもしれない。