金曜日 曇り
 今日は「文化の日」です。この日は気象の
 特異日で「快晴」の筈なのが、不景気な
 くもり空、同じ「快晴日」の10月10日も
 寒い雨だった。この秋はついていないのかな。

 「芦田均日記」第1巻読了。ここに出ている
 政治家は、いまの閣僚の祖父が多い。曰く、
 吉田茂岸信介、小坂善太郎、綿貫某 など。
 芦田が、総理だった吉田茂と決別し、自由党
 を脱党して、民主党の総裁になるところまで
 だが、人事のゴタゴタ、公職追放の噂への
 おびえ、の記述が面白い。昭和22年の途中まで
 だが、この年は、自分の記憶でも庶民は「飢え」
 とインフレに苦しんでいたのだが、そのあたり
 にふれている所は全然ない。また2,1ストが
 GHQの命令で直前に決行出来なくなり、聴涛議長
 が涙の中止命令を放送したという歴史的事件が
 あった年だが、全く記述なし。
 日本の政治家の関心は庶民の生活を離れたところ
 にあることが、この日記を読むとよくわかる。
 明日から第2巻にはいる。

 N響ウイーンの公演の放映あり。あの楽友協会ホール。
客席は満員、日本のお客さんの姿はあまりない。
 武満、ラヴェル、ドビュイッシー、R,シュトラウス、
というとても渋い曲目だったが、N響はうまい。
 アンコールがフォーレのパヴァーヌというのは
 洒落た演出だ。アシュケナージもなかなかやるではないか。
 
  午後から2人で街へ出かけたが「文化の日」の雰囲気
 全くなし。ただの「午後」でした。