11月21日  月曜日

 

この秋は爽やかな「秋晴れ」の日が少ない。今日も朝から、どんよりとした日で、これを書いている20時30分には、雨が降り出している。予報では明日は雨で夕方からは寒くなるそうだ。なかなか旅行にもでられない。テレビに出る予報官が、この頃は事後の「気象学」解説ばかりして、こちらの知りたい「天気予報」の情報伝達が少ないような気がする。おかげで今日は外歩きが十分にはできなかった。

  ところで昨日のN響アワーは、ゲルギエフ指揮のサンクトペテルオケと合唱団が出て、ベルリオーズの「ロメオとジュリエット」を放映した。NHK音楽祭の一つだろう。この曲をベルリオーズは、「シェクスピアの悲劇による劇的交響曲」と名づけ、オーケストラに、混声合唱メゾソプラノテノールバリトンのソロが加わる大編成の曲に仕上げた。オペラでもなく、オラトリオでもない。ベルリオーズ先生のいうとおり、「劇的交響曲」だ。

出演者も多く、上演も難しいから、日本では余り聴く機会のない曲だ。テレビで放映したのも初めてではないか。今回は、少し真面目にオイレンブルグのスコアをみながら聴いたが、正直なところあまり面白くない曲だ。同じ演奏形式で、曲の長さも同じくらいの音楽では、オルフの「カルミナブラーナ」の方がずっといい。だから「カルミナ」の方が知名度が高く人気もある。「ロメオ」も、少し聴きこめば親しみが出ると思うが、残念ながら音源がない。小沢が40才の頃ボストンで吹き込んだLPが聴けるといいのだが。