月曜日  晴れ 

 雲多く寒し。一昨日の大雪のあとで道路の脇は所により雪の山。所要で近所に出かけたが、当地は坂が多く、残雪のある下り坂は足を踏み出すのがやや怖い。雪国に暮らす高齢者の人はこれが日常なのだ。この位の「雪景色」は当たり前の風景なのだろう。

 ベートーベン「ミサソレムニス」を聴く。ガーデイナー指揮、イギリスバロックオーケストラ、モンテヴェルデイー合唱団。ベートーベンは、声楽は第九にしても、「フィデリオ」にしても器楽にくらべると音楽的にやや弱い(表現がおかしいが)のではないかと思うこともあるが、この「ミサソレ」を聴くとやはりベートーベンだ。構成はガッチリしているし、グローリアのフーガなどは掛け替えのないとびきり上等の音楽だ。

宗教音楽の中でも壮大な規模と美しさを持つ作品だが、独唱も合唱も大変なせいか、あまり演奏されないようだ。とにかく、誰もが参加できる第九とは全然違うのだ。

 大変だが、譜面を見ると練習を重ねて出来ない曲ではない。もう少し10年若ければ話があれば乗ったかも知れない。残念ながらというか、幸いにしてというか、今は聴くだけに甘んじるのみ。