災害救助と自衛隊の力

木曜日  雨

 

 台風26号で大変な土砂災害を受けた伊豆大島では、行方不明者の捜索に自衛隊の人々が大変な力になっている。今では、東北をはじめ、大きな災害を受けた地域が自衛隊の助けを要請するのが当たり前のようになってきた。自衛隊の力なしでは災害からの立ち上がりが困難になっているかの感もある。それだけ災害が多くなっているということなのだが、一方で、市民生活維持のために自衛隊の力がいかに必要かということも実感出来るようになった。

 ところが、今アベが情熱を注いでいる「集団的自衛権の行使」とやらが現実のものになると、災害復興に力になっている自衛隊の人たちは、シャベルを銃に持ち替え、市民に直接繋がらない「戦地」に行かなくてはいけなくなる。文字通り「命がけ」の任務になるわけだ。自衛隊の人たちはこの「流れ」をどう見ているのだろう。自衛隊内部では当事者としていろいろな意見が交わされている筈だが、全く外からはわからない。わからないようにしているのだろう。わからないうちに「流れ」が変わり、取り返しが出来なくなる。野党力のない政治は恐ろしい。