バイエルン放響のベートーベン

火曜日  晴れ

 

6月ももう下旬になろうとしている。この「日常」も何とか5日に1度は更新したいのだが、6月はまだこれで3回目。ボケ除けのブログにブランクが続くということは、こちらのボケが本格的になりつつある ということではないか。心すべし。

 

 一昨日の「NHK音楽館」の番組

ヤンソンスの振るバイエルン放響のベートーベン交響曲第3番「エロイカ」、第4番、第5番「運命」という豪華版だった。昨年のNHK音楽祭の公演番組だそうだ。昨年の秋、NHKはなぜNHK音楽祭の放映をしないのか!とこの日常で抗議をしたのがやや報われたという感じ。ヤンソンスは風貌から野性味が抜けてきた。年のせいだろうか。ところで、「エロイカ」に期待したのだが全体にアンサンブルが濁って印象薄し。

フィナーレのコーダも盛り上がりが足らず、客席の拍手もバラバラだった。4番はウイーンで聴いたウイーンフィルの演奏がまだ耳にあるので、その比較でバイエルンに透明感が足りないのが気になった。尤もこれがバイエルンのドイツ的な音色なのかもしれない。良かったのは「運命」。特に金管の響き、第4楽章で吹かれるトロンボーンが素晴らしかった。この演奏なら又聴いてみたい。やはり「運命」は名曲だ。

 解説はなかったが、3番、4番と5番は演奏の日にちが違うのかも知れない。楽員の顔ぶれが代わっていた。

バイエルンといえば、同じ日の朝、佐渡裕の番組「題名のない音楽会」でストラビンスキーの「春の祭典」をとりあげ、その魅力を池辺晋一郎、宮本::、野平::等と語り合うというテーマで30分番組では勿体ないようないい内容だったが、その時放映されたのがまだ若い小澤征爾の指揮するバイエルン放響の演奏だった。これがすばらしかった。

これならベートーベンはどんなにいいだろうと期待したのがやや外れた。

それにしても日曜日の夜の2時間はこれからも楽しみだ。迷うことなく続けて貰いたい。